救急外来の繁忙期

常に忙しいイメージのある救急外来ですが、その中でも特に忙しい繁忙期というものがあります。こうした時期を知っておけば、心の準備ができるだけでなく、物品の準備をする際にも役立つでしょう。

繁忙期として挙げられるのが、熱中症が多い暑い時期と、感染症が流行する時期です。特に寒い時期になると、心筋梗塞や脳卒中といった症状を抱える患者が多くなります。同じ症状の患者が増えることを見越して、必要な物品が不足しないよう管理しておきましょう。繁忙期は薬品や物品の減り方が急激に変化するため、最初のうちは、先輩にこまめに確認をして備えておくことが大事です。

毎年、流行する症状に関しては、事前にしっかりと対処方法を頭に入れておくようにしましょう。感染症の時期の場合、子どもの搬送も増えるため、小児の採血や介助についても学んでおくのがベターです。このように、事前に増える症例が予測できる際は、対処方法を学び直し、先輩看護師に聞いておくようにしましょう。こうした心がけをしておくことで、忙しくなってもパニックにならずに済みます。

もちろんこうした繁忙期は、医療スタッフは疲労がたまりやすく、体調を崩しやすくなります。疲れが溜まると、パフォーマンスが落ちてしまい、ミスを引き起こす可能性も出てきます。救急外来は、人の命がかかっているため、最善の医療を提供することは最優先事項といっても過言ではありません。日常的に自分の体調をしっかり整え、繁忙期前には特に入念に体調管理を徹底することが大切です。

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